短期集中デジタル写真講座の講評 完
ムサビの授業、写真専攻以外の1年生を対象にした、11月5日~24日の一ヶ月間で終わる連続集中講座の締めくくり、最後の講評会がありました。
デジカメの使い方をよく分かっていない人がほとんどで、写真家の名前も著名な作品も全く知らない、文字通りの「素人」の学生ばかり。予想外なことも多く、なかなか楽しい授業でした。最後に見せてくれた課題提出は、想像していたよりも楽しいものでした。
成果物は授業サイトのほうに、高橋明洋さんがまとめてアップしてくださってます。
ただ、webにあげられた途端に、見る人はそれなりに完成されたものだと期待してしまうので、そういう観点で見るとちょっと忍耐と広い心が必要になるんですが、最終成果ではなくてここが最初のスタート地点だと思うと、今後面白い作品をつくりそうな原石をちらちら垣間見ることができます。
以下、各受講生たちのものから、私が「お?こっから作品作ると面白いんじゃね?」と個人的に感じたものたちです。
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area G 20071120 (01/02)
ファンタジーの世界の住人っぽい嗜好が垣間見れる。「世の中奇麗事じゃないだろう、現実を見つめて撮れ」ってのがメルヘンチックな女の子に対してよく言われる指導かとおもうんですが、私は彼女には逆を期待。
ディズニーランドをリアルワールドに拡張して欲しい。「人生はおとぎ話」だね。意外と業が深い作品を作りそう。
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keitai 20071117 (02/03)
テーマとしては、学生の課題としてありがちなんだけど、軽快。写真作品が存在するための拠り所にしがちな社会的な視点やアイロニーに縛られて無いのがいい。
スナップじゃなくて規格化したフォーマットでみたいが、それが正解かは保障しない。この明るさ、透明感。果たして、いざ「写真作品を作る」ことをはじめたときに、この感覚を維持できるのかに興味がある。
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P L A C E 20071120 (01/03)
http://mau-photo.sub.jp/main/works/2007/zoso2007/zoso014/20071120/01.html
独創的というわけでなく、類似の撮り方をよくみるのだけど、こう撮れば面白いということを自分で見つけた後にそっから繰り返してみてるところがナイス。
背景のボケかた、背景に写るものとそこから得られる感覚にこだわりが欲しいところ。そうすると、単なる手法の発見から離れてより深いものになっていくと思われる。
- は ら ぺ こ 2007 1120
http://mau-photo.sub.jp/main/works/2007/zoso2007/zoso010/flash_b/practice02.html
フラッシュ形式にあっている。「この白クマ面白い」ということに気づいて連写したのが成果になっている。だからなんだ、というとなんですが、意味が無くても面白い。ガラスのくすんだ青色もいい。不思議に幻想的。
- み っ ど な い と 2007 1117 (01/02)
http://mau-photo.sub.jp/main/works/2007/zoso2007/zoso010/20071117/01.html
白クマとおなじ人。看板、アイコン、CI。いろいろな拡張の示唆に富む。
ファミレス、コンビニ、消費者金融に絞るべきか、交通標識、個人経営スナックも入れるかで作品の向かう先、発表手段も180度かわりそう。地図的な観点からのアプローチもありかも。
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旅行 20071110(02/02)
部屋の中で、あちこちにぬいぐるみを置いてみて撮ったものに「旅行」というタイトルをつけているところに特に惹かれた。
いろいろ工夫してみたり、いいアイデアがひらめいたり、ちょっとどきどきしながら撮っていそうな雰囲気がある。また、これを課題提出して大丈夫だろうか、というスリルもあったのではないだろうか。そのゲーム性を拡張して欲しい。
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lunch tiiiiime 2007/11/17 (01/02)
http://mau-photo.sub.jp/main/works/2007/zoso2007/zoso006/20071117/01.html
学食の明るさ、あっけらかんとした可笑しさがある。ビデオ作品の一フレームのコマからとったようにも見える。
さまざまな拡張が考えられる。会話内容をテキストで添えたり、録音したり、あるいはビデオで撮ったりなど。個人的に一番インパクトと拡張性を感じた作品。
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あと3人載せたかったんですが、どうにもVOXの編集画面が重くなってきたのでここまで。
これら以外にも、作品のきっかけになりそうなものがちらちら見受けられました。何人かには、今後も引き続いて、自分の専攻のこともやりつつ個人で写真作品にもチャレンジしてほしいですね。